ジャズヴォーカリストのための譜面販売

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スタンダード・ジャズのすべて

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なんだかんだ言って、個人的に一番使ってるのがこの本です。
見て分かるとおり、もうボロボロです。ちなみにこれの2巻(青色)も持ってて、状態はこれと似たり寄ったりです。(今売られているやつは装丁が違うんですよね。中身も違うのかな、、、)
僕がこれを使う理由はいくつかあります。
1つ目、メロディが正確であること。メロディが正確か不正確か、という見極めの根拠はあいまいといえばあいまいなのですが、でも、何となく信用できる、という感触はあります。
2つ目、歌詞が載っているということ。
これに関しては、他にもあるといえばありますけどね。ニューリアルブックとかその他いくつか。歌詞が載っているということはメロディが正確だ、ということとつながっていると思います。
3つ目、ヴァースがけっこう載っていること。
これは大きいです。他にもヴァースが充実した曲集はいくつかあるらしいですが、僕はあいにく持っていません。
これだけの条件がそろっていれば、かなりいいと言えるのではないでしょうか。で、この本に否定的な意見ももちろん知っています。
というかむしろこの本について一番言われている特徴といってもいいですが、コードが変で使えない、ということです。
これは一説にはオリジナルに近いバージョンから取っているから、という理由もあるようです。ジャズの現場で使われているコードというのは、オリジナルのものを忠実に踏襲しているものは少ないと思うので、オリジナルに忠実なこの本は逆に使えない、ということになっているわけです。
でも、個人的には、基本的にどんなスタンダード集であれ、書かれているコードはなるべくうのみにしない、という考えがあったりするので、そういう意味ではコード進行に関して、この曲集と他のリアルブックなどの曲集の間に大した差を感じていないのです。