しばらく記事の更新が滞ってしまいました。
また少しずついろいろ書いていこうと思います。
ちょっと前にヴァースのことについて書いたことがありますが(前回記事)
今回はその続き。
共演者とタイミングを合わせてちゃんとアンサンブルを成立させるにはいくつかポイントがありますが、その中でもアウフタクトの概念を理解することが、まず大切なんじゃないかな、と僕は考えています。
スタンダードをはじめとする、英語の歌は、アウフタクト、つまり、メロディが前の小節の途中から前倒しで始まることが非常に多いです。
で、この前の小節に飛び出てる部分が、他の楽器の人のタイミングを合わせる目印になってくるわけです。楽器の人は、このアウフタクトを聴いてタイミングを計り、小節の頭にコードを弾いたりしてボーカルと合わせるわけですね。
ここのところを、歌う人はしっかりと理解をしてほしい。
つまり、どこからどこまでがアウフタクトで、小節の頭はどこになる、ということです。その区別などお構いなしにどんどん先に歌詞を歌ってしまうと、楽器の人はまず合わせることができません。楽器の人がそのヴァースを知っていれば、とりあえず表面上はずれてないように演奏できるかもしれませんが、それは実際にはアンサンブルは成立していないといえます。
アウフタクト、日本語で言えば弱拍になります。
さらにいえば上向きビートですね。アウフタクトの部分で腕を上げていって、
小節頭で振り下ろす、実際にそこまでやる必要はないですが、
そういうイメージを持って歌うと、楽器の人は非常にやりやすくなります。
一度そういう目で楽譜を見直してみる、というのもいいのではないでしょうか。
ただし、メロディがこのアウフタクトから始まっていない場合もないわけではありません。それについては次回以降に書いてみたいと思います。