ジャズヴォーカリストのための譜面販売

ジャズボーカル用の楽譜を販売しています。ジャズスタンダードに関する記事も書いています。

The man I love

 

もともとは1927年のミュージカル「Lady be good」のための曲だったということですが、あまりミュージカルにイメージが合わなかったとかで

すぐに使われなくなったそうです。

でもそのあとでミュージカルとは関係なく

多くのジャズミュージシャンに歌われるようになったこの曲。

作曲はジョージガーシュインです。

歌詞の内容は、

「私」の理想の彼氏がいつか現れると信じて

あれやこれやと妄想を繰り広げる、、

と言ってしまうとなんだか、

「おいおい、大丈夫か?」

とつっこみたくなるような感じですが、

まあいいんじゃないでしょうか。

スタンダードにはこのように

恋に恋してるような内容が多いですよね。

で、その妄想がすごく具体的だったりして

普通の感覚だとちょっと病的なのでは、

と思ったりすることもありますが、

まあ、これは歌詞の中のファンタジーということで、

いいのかなと。

 

メロディですが、

私は初めてこの曲を聴いたとき、

なんて色気のあるメロディなんだろう、

という風な感想を持ちました。

同主調でメジャーマイナーの間を移ろうメロディとハーモニーで

独特の妖しさをかもしだしている曲は

スタンダードには多いですが(コールポーターの十八番)

これもその妖しさがにじみ出ている感じがします。

そういう点から、歌詞の内容とはちょっとギャップがあるなあ、

という印象がなくもありません。

 

ちょっと変化球ですが、

これのポルトガル語バージョンでとてもすてきな動画があるので

見てみてください。

マリーザさん、本業はファドの歌手?なのかな、

とても素敵です。

それとゴンサロルバルカバ。

私は「弾かないゴンサロ」が大好きです。

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