ジャズスタンダードのThat's Allはジャズボーカリストに人気の曲ですね。
これ歌ってる方はかなり多いんじゃないでしょうか。
この曲はもともとはナットキングコールが歌ったのが最初だったのかな、、
歌詞の内容的には男性が歌った方がしっくりくるような感じです。
とはいえジャズボーカリストといえば圧倒的に女性の方が多いので、
私的にも圧倒的に女性ボーカルのイメージが強いですが。
さて、この曲のアレンジというか歌われ方ですが、
本来、出だしのメロディは8分音符でゆったりとしたスロースイングで歌われていたのですが、あるアレンジがきっかけで、譜割を倍にとってアップテンポで歌われることが多くなったようです。
そのアレンジとはサラボーンの「Crazy and Mixed up」というアルバムに収録されているものです。
サラボーンはそれより古い時代にスローでも歌っているのですが、
この新しい方では、まったく違う曲のように仕立てています。
どういう経緯でこのバージョンで歌うことになったのか、ちょっと知りたい気がしますね。
特に最近の若いボーカリストは、このアップテンポのバージョンしかしらない方も多いようですが、あれは「あとでアレンジされたものだ」という認識は持っておいた方がいいような気がしますね。
私の知人のボーカリストには、「あの曲はスローで歌うものだ。アップテンポのバージョンなんて認めない」と公言している人までいます。ある意味サラボーンにダメ出ししてます(笑)
という訳で、よければ、このサラの2バージョン、聴き比べてみてくださいませ。